2022年の映画。
色々な賞を受賞したり、ノミネートされてた話題の作品がAmazon primeにあったので遅ればせながら鑑賞。
いい感じの親子の予告映像にも関わらず、ストーリーが不穏な雰囲気の解説だったので恐る恐る観てみる。でもホラーではなかったです。笑
アフターサンを観た後の脳内のイメージを描いたよ。
後でウィキペディアを見てみたら、大事な幾つかのシーンを見逃していて、慌てて2度見してきましたよ。
なぜなら、ほとんどがトルコのホテルでの滞在の話なので、観ていると集中力が途切れてしまい、素通りしてしまっていました。コラッ
あと暗い映像にフラッシュがチカチカするのも、目が弱っているものとしては辛かった。
設定は1988年頃で、父娘のバカンスの記録に当時のビデオカメラが大切な役割をします。
2度目に確認して分かったのですが、映画のオープニングでスイッチを入れたりする度に結構大きな音でガチャッ、ジージーと音が鳴るので、あの機械音か!と、懐かしく思いました。
話が進むにつれて、徐々に父親の心の危うさが浮き彫りになり、そして最後のあの扉の向こうのレイヴにつながるんでしょうね。
父親(カラム)の誕生日 (生命)に関するトラウマ(だと思う。)は、終盤のショートツアー後に爆発してしまい・・・。 無邪気さが残酷になる瞬間。ソフィ・・、可愛いから許す。
カラム役のポールメスカルは、普通にこんな人どこかに居そうだなって思わせる。すごい!
思春期のソフィは、生命力に溢れていて無邪気で優しい女の子。
一緒に過ごして不安定な感情が垣間見える父親の態度も、何も疑うことのない純粋さで許して、その20年後に彼女があの頃を回顧して何かに気づいていくのは、ヌーンとなります。
映画を観ている側の私としては、推測するしかない父親との過去を振り返って何か新しく発見したとしても、それが前向きになれば良いけど、そうでなければ何もないのにという感想。(そんなこと言っては映画が成り立たないけど。)
切ない。
ソフィが夜更かしして締め出されて、受付係に付き添ってもらって部屋に入る場面あるんですけど、暗かったのかな〜。メインのベッドで寝ている人が私は女性に見えて、えっ? 新しい登場人物?今頃?って思ったのですが、カラムでした。笑笑
あの曲線が・・・。ソフィ平気そうで良かった。って思いました。
バカンスを一緒に過ごした時の父親の年齢と同じになったソフィの誕生日に、多分彼女の夢の中で父親のいる世界と繋がるんだけど、暗くてよく見えなかったのでめっちゃ目を凝らして集中しましたよ。
挿入歌でメッセージが伝わるんだけど、どちらも名曲すぎて懐かしくてそっちの方に気持ち持っていかれるわ、歌詞も読みながら、場面も見逃さないよう頑張りました。忙しかった。
カラムがソフィに宛てたハガキも本心だろうし、別次元にいるカラムがソフィの目の前でとった行動も象徴的な本心なんでしょうね。
私には、誰も幸せにならない。辛いけど10代の純粋無垢なソフィに救われる。映画でした。